家族会の良さ
精神疾思は病気の一つです。
誰も好き好ん病気になるわけではありません。
それにしても心の病気障がいが、なかなか理解されにくいのはなぜでしょうか。
こういった、しんどさと共に肉体的、構神的、経済を支えている家族にストレスが生じるごとがあると思います。
そんなとき、同じような体験をした人の話をきくと、苦しいのは自分だけじやないんだという気持ちが湧いて、楽になることがあります。
また、専門家の意見ばかりでなく似たような体検を持つ人が、工夫してきた話を聞くとなるほどと閃(ひらめ)くものがあづたり、励まされたりもします。
つまり、それぞれの抱えている悩みを打ち明けられる仲間ができます。
これが家族会の良さではないでしょうか。
しかし、この課題は社会の課題でもあると私は思っています。
本来はすべての住民が人間らしく生きていけるようにするのが行政の役目ですが、実際にはそうなっておりません。
それゆえ当事者、家族がことあるごとに「こういうことが大切だ」とか「私たちはこういうものを必要としている」と声を上げ続けることが大切だと思います。
待っていれば自然に物事が動き出し希望していることが実現することなどはありえないからです。
H.
いままでを思いおこして
家族会に人会してから自分を思い起こしてみました。
今、長男が51歳。2O歳の時,心の病気と診析されたときの驚き、戸惑い。
どうして?私の育て方が悪かった?早く治ってほしい。
周囲の人にわからないうちにと思いました。
病気に対して理解がなく、隠したい気持ちがあり、周囲の人たちに対して小さくなつていました。
保健所の家族教室に参加し、お誘いを受け、自然に家族会に人会しました。
その頃の家族会の仲良し作業所は、城下橋の西北のたもと、屋根の高さが道路と一緒の凹んだところでした。
原会長、渡辺さんのお世帯でメンバーさんが作業されていました。
私たち家族会もそこで、会員さん発案でみかん石鹸を作つたのも楽しい思い出になりました。
同じ悩みを持つ仲間の皆さんと一緒にいると、以前からの家族のように心から打ち解け、言葉に出さなくても
お互いに励ましあつて、心の安らぎをいただきました。 ,
仲良し作業所から花工房 第二花工房 (今は蕾)二つのグループホーム、どんでんどんと家族の皆の思いや夢が、いろんな思いがポランテイアグループの「ほいふく」や「かきぐるま」始め色々な方々の大きな大きな支援のおかげで、実現じました。
家族会の歴代の会長さんのおかげで今があると思います。
私もようやく息子が障がいを持っていても、健常者ど同じように堂々と生きていることに自信を待てるようになりました。
今家族会はお互いの支え合いを大切に、月二回定例会を持ち,「市政だより」にお知らせを載せ、かぞくによる家族相談を会員で受け持っています。
O.
統合失調症における家族の関わり方
これからお話するのは私の息子に対する高EE(※注)についてです。
私は父と患者の息子という形の二人暮らしです。息子は統合失調症と診断されてますが、一昨年に再発し、現在消耗期から回復期に向かおうとしていると思います。それなのに息子の病の対応が上手にできず、思い迷っています。
つい最近の事ですが、私の机の上に「統合失調症」というタイトルの本がおいてありました。
息子は統合失調症に関する本を次々と購入し7,8冊持って勉強しています。お父さんもたまには勉強して僕の気持ちを理解して欲しいと思ったようです。
この本で特に奉考にして注意しなければならないと思ったのは、家族が高EEのケースでした。特に家族が患者の感情に影響を受けすぎて、過保叢、過干渉になる「情緒的巻き込まれ」。患者の行動や性格に批判的態度、患者を否定拒否する敵意を表す、などの症状を高EEというそうです。統合失調症の消耗期や回復期には家族が高EEで接する事により、回復を助けるどころか再発率が高まるといラデータが出ています。この場合はむしろ、高EEの家族はいないほうが良いといわれています。
このことを私たち父子にあてはめてみました。息子とは時々衝突する有様で、高EEだったと思います。
例えば、国会のテレビ中継を見ているとき息子がそれをのぞき込むようにして、後ろでやじっている議員たちと何かぶつぶつやり取りしていました。
私は息子が幻聴で、またテレビに映っている人と対話していると思い、その状態が情けない気がしてしまって、「テレビをあいてに話をするのは異常だ。止めとけ」と批判してしまいました。
息子は、「ほくの自由だ」と言って隣の部犀にいってしまいました。
その後息子にテレビの音を聞かせると刺激すると思い、部屋のドアを閉めて別番組のテレビを見ていた時、「電話が鳴っているのに何故受話器をとらないんだ。ドアなど閉めるな。」と怒鳴ってきまました。
息子は対人恐怖があるので、通常受話器をとりません。
「幻聴でテレビと会話するから閉めていたんだ。」すると「こんなつまらないテレビなど見るな」といいます。
「テレビはお父さんの楽しみの一っだ。見るななどと言うなよ。」
すると息子は「それならテレビと話しをしても文句をいうな。」
「自由だが、実際、異常とは思わないか?」
と、まあこんな調子で、簡単に親子喧嘩のようになってしまうのです。
高EEの典型的状態で、全く「情緒的巻き速まれ」「批判」「敵意」三拍子描った状態。再発を助長していた訳です。
早く良くなって欲しいと思う願望が強すぎて病気の症状を見ると不満がつのり逆に悪化させていたわけです。父親失格です。
私の失敗談をお話しましたが、家族会でいろいろと皆さんの経験を教えていただきたいと思っています。この話が少しでも参考になればと思います。
(注):EE(Expressed Emotion)
感情の現れ=感情表出
普段の生活で、本人を批判しすぎたり、心配しすぎたりする行動がどのくらい見られるかを示した指標。
イライラして小言ばからり言っていたり、心配で本人のそばを離れられない状態、落ち着いた態度を保てている状態を「低EE」の状態という。
M.M
子供が発病して
ショートステイや訪問看護を利用し、今では家族と食事に行ったり,調子の良い時には家事を手伝ってくれたりなど,今は安心している。
しかし、調子の悪い時は家族にあたるため,家族もストレスがたまりイライラする。この病気は何年経っても終わりが無い。
そういう時、家族会に行き色んな体験を聞いたり、自分も言うことで少し楽になった。
魔法の言葉
「うちの子に限ってどうして」「私の育て方が悪かった」と自分を責めた。
しかし、家族会で自分の悩みと向き合い、共有・共感することで心が癒された。
「私の宝,元気でいてくれるだけでいいの、ありがとう」恥ずかしいけど勇気を持ち言った言葉。
子どもの反応は無かったけれど,幸せな気持ちになった。
「ありがとう」は家族と子どもが平和に生活できるための魔法の言葉!